Tottori University Adventure Club

部室:鳥取大学第2サークル棟2階の奥
お問合せ: info@toridai-tanken.com


洞窟基礎知識


洞窟
洞窟に入る前に予備知識を身に付けよう
●洞窟のでき方による分類
溶食洞窟:雨水や地下水が岩石を少しずつ溶かしてゆく溶食作用によって形成された洞窟(石灰洞・鍾乳洞・氷河洞)
侵食洞窟:雨水や地下水、あるいは河川や波によって岩石が けずり取られる侵食作用によって形成された洞窟。(海食洞・河食洞など)
火山洞窟:火山の噴火により流出した溶岩の中に形成された洞窟。(溶岩洞)      
構造洞窟:地すべりや断層・しゅう曲などの地殻変動によって割れ目が形成されたり、断層や節理にそって崩落や剥離(はくり)を繰り返し形成された洞窟。 (割れ目洞・断層洞・節理洞)
     
●鍾乳洞とは

石灰岩に形成された洞窟(石灰洞)で、特に鍾乳石の発達した洞窟を鍾乳洞といいます。石灰岩は二酸化炭素(CO2)を含んだ雨水によって溶かされます。
鍾乳洞は石灰岩を素材に、水が創り出した作品です!
                                               
1.雨は大気中の二酸化炭素を取り込んで、弱い酸性になります。
2.石灰岩地帯に降った雨は、腐葉土を通って行くうちに酸性度を増しながら、岩の小さな割れ目や断層に沿ってしみ込みます。
3.まわりの石灰岩を少しずつ溶かして、次第に割れ目を大きくしていきます。
4.自然環境によっても異なりますが、人が入れるようになるまでには万年単位のとても長い年月がかかっています。

鍾乳洞は、酸性の雨水が石灰岩を溶かしていく溶食作用の他に、落盤や地下水流による侵食作用により大きくなっていきます。
   溶食作用における化学反応式(溶解反応)
    CaCO3+H2CO3→CaHCO3++HCO3−
     石灰岩    弱酸性の水   炭酸水素カルシウムイオン 
(方解石)          (地下水流とともに洞外へ流れ出る)    
 
●洞窟の一生
さまざまな鍾乳石で彩られた神秘的な空間も、永遠ではありません。鍾乳洞も発生期から成長期を経て、やがて崩壊期を迎えます。


<発生期>

石灰岩の節理や断層に沿ってしみ込んだ雨水が割れ目にたまり、石灰岩を溶かしながら洞窟を拡大していく。


<成長期>

やがて、それぞれの空洞が連結し地表まで達すると、地下水流は盛んに石灰岩を溶食や侵食し洞窟をさらに拡大していく。(一次生成物)
洞窟内には鍾乳石が発達し(二次生成物)、空間を次第に埋め尽くしていき、水流は下部へと新たに洞窟を形成していく。鍾乳洞の最も美しい時期でもある。

<崩壊期>

洞口が大きくなるにつれて、鍾乳石も乾燥・風化
していき、地表から土砂などが大量に流入し、洞
窟内に堆積するようになる。
また、地震による落盤や崩落により、鍾乳洞の大
部分が崩壊し土砂で埋め尽くされてしまう。
こうして、長い年月をかけて形成された鍾乳洞が
その一生を終える。
 
 
 
 
●鍾乳石(二次生成物)の種類
《基本的な鍾乳石》

 
☆ ストロー(鍾乳管)
 

直径3〜5mmのうすい管の形をした鍾乳石。
管の中を水が流れる。

☆ つらら石



ストローの管がつまると外側に結晶がつくようになり、長く太くなっていく。

☆石筍


天井や鍾乳石からしたたり落ちる水滴は、床にタケノコの形の鍾乳石をつくる。

☆ 石柱


 
天井のつらら石と床の石筍がつながってできた柱状の鍾乳石。

 

 ☆カーテン(幕状鍾乳石)


 
斜めになった壁や天井をつたう水によって形成される。
流れた水のあとに沿って成長するうすい幕状の鍾乳石。

☆フローストーン(流れ石)



床や壁をフィルム状に薄く流れる水が、重なる方解石の層を作る。

☆リムストーン(あぜ石)



田んぼのあぜの形状に似た鍾乳石で、床をゆるやかに流れる水が作る。
その形状は、段段畑に似ている。

 

《その他の鍾乳石》これ以外にも数多くの鍾乳石が存在するので探してみよう

 ☆石花


結晶そのものの成長によるもの

 

 ☆曲がり石


毛細管現象や結晶のゆがみによるもの

洞窟サンゴ


霧状の水滴やその他の要因によるもの

 


※洞窟へ行く前に

・洞窟のレベルと参加者の実力を考慮する。

・一週間前には入洞届け(計画書)を提出する。

・装備の点検、使い方をおさらいする。

・入洞前には出洞予定時間、レスキューリミットを在郷者に連絡する。

 

 

※洞内で気をつけること

・ 単独行動はしない。(声の届く範囲まで)

・ コウモリなどの洞内生物には危害を加えない。

・ 自分で出したゴミは持ち帰る。

・ 洞内環境を乱さない。(故意に、二次性生物を破壊したり、動かさない。)

・ 足場の悪い所は三点確保をする。

・ 落差のあるところでは飛び降りない。
 
 
 
 
その他、詳しいことはHP「日本洞窟学会」で確認!